論文を書くには その1
「論文書いてみたい」
「論文、、ハードル高い。。何から始めよう。。」
「論文を書く」これがなかなか難しいと感じている人はが結構多いかもしれませんね。
「今まで見たことない、調べたらかなり珍しいみたいだ。発表の準備、やり方わからん…。」
ここでは、「論文を書く」特に世界に発信するために、「英語で論文を書く」ことを目標に、少し考えを述べさせていただきます。
世の本屋さんに行けば沢山のこういった内容の本があるのだけど、実際なかなか本を買っても、辞書みたいな教科書を買っても、なかなか形になりません。
トップジャーナル395編の「型」で書く医学英語論文〜言語学的Move分析が明かした執筆の武器になるパターンと頻出表現
- 作者: 河本健,石井達也
- 出版社/メーカー: 羊土社
- 発売日: 2018/03/28
- メディア: 単行本
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一度投稿して「Accept」を無我夢中で獲得できると、2度目からはあっという間に書けてしまいます。
その「鉄棒の逆上がり」的な壁を越えて一歩進んだ道を歩いていけるように、無料で指南できたら、なんて素晴らしいんだということです。
そもそも
なぜ、「論文を書こう」って指導者があなたに言うのか?論文を書こうとする過程で、思考の整理が行われるからだと思います。論文を1本書くことは、その内容のポイントを十分に勉強する必要があります。
ちなみに、症例報告ならば、少なくとも以下の2項目ができないと論文にならないわけですが、これができるって結構高いレベルです。
1.疾患概念を理解する
2.何が新しいのかを理解する
では次に、「論文を書く」と「学会で発表する」ということを考えてみましょう。
論文はずっと残る
論文の特徴には、「一回掲載されればずっと残る」点が挙げられます。
もっとわかりやすく言うと、一回掲載されれば、空間と時間を超えて他の人に見つけたことを共有できる。特に今はインターネット上でPubMedやGoogle Scholarなどの検索があるので、世界中の人がテーマに関連する論文を探すことが容易になっています。そういう点で日本語ではなく、英語で世界の雑誌(ジャーナル) に掲載することが非常に重要です。
論文をなんとか形にして、投稿した場合、手順が正しいか?とか、見落としがないか?と、論文の妥当性を査読者(レフリー、referee)がチェックします。
この査読者との質疑応答を経て、やっと掲載になります。(この過程をリバイスと言います)なので、論文になるということは「(ある程度)妥当性が担保されている」信頼感があるために評価されるのです。
学会発表は規模にもよりますが、地方会、全国総会、国際学会といろいろあり、直接自分の発表に対するリアクションを得ることができます。ただし、一回の発表で知りうる人は限られており、学会で発表できる内容を論文として、世界へ知識を発信する必要があると思います。
論文はなにか1つは新しい
2つ目の特徴は、「何か1つは新しい」ということです。
科学論文であるからには、何か1つ、少しだけでも新しい部分が必要です。方法でも薬剤でも、「表現型あるいは、医師側の視点が変わって、こういう見方をしたら?」というのすら論文になりえます。
このことは、ある時点と場所では「このことは自分が最初に見つけたんだ!」と示すことができます。(昨今は、膨大な論文があるので、「一番新しい」ではないこともありますが、それでもかなり上位にいるのは間違いないと思います。)
今回の話のまとめ
・論文は「ずっと残って」「出した時点で何か1つは新しい」から時間と空間を超えて共有できる→書くと評価される。
ということです。
(m3 記事参照)